Track-o-bot APIの使い方
あらまし
「はすれこ!」は、ハースストーン戦歴管理ツール「Track-o-bot」のAPI(Applicatoin Programming Interface)を利用して、Track-o-botに記録された戦歴を取り込んだり、逆に「はすれこ!」で登録した戦歴をTrack-o-botに送信する機能を実装しています。
Track-o-botのAPIを通じて提供される戦歴データは、例えば Vicious Syndicate の vs Data Reaper Report のデータの情報源として使われているなど、現在のハースストーンコミュニティにおいて非常に重要なものとなっています。Track-o-botのAPIを使うことで、自分自身の戦歴データを取得して加工したり、戦歴データを提供してハースストーンコミュニティに貢献する、といったことができるようになります。
Track-o-botのAPIの使い方については日本語の説明があまりないようなので、自分がわかっている範囲でまとめたものを公開します。
Track-o-bot APIを使うための準備
- Track-o-botをインストールして起動する。
- Track-o-botがタスクトレイに常駐するので、アイコンを右クリックして「Open Profile…」を選ぶ。
- ブラウザが立ち上がり、Track-o-botのProfileページが表示されるので、右上の歯車アイコンをタップして「API」を選択する。
- 以下のような画面が表示されるので、tokenの下にある「Reveal」をクリックすると、tokenにランダムな文字列が表示される(Regenerateをクリックすると、新しいtokenが生成される)。 画面に表示されているAPIのURLの「YOUR_API_TOKEN」を、tokenに表示された文字列に置き換えたものが、あなたの戦歴を取得するためのURLとなる(token=YOUR_API_TOKENのままでは取れないので注意)。
Track-o-botから自分の戦歴を取得する(GET)
上記の手順で生成されたURLに(GETメソッドで)アクセスすると、登録された対戦履歴がJSON形式で取得できる。
https://trackobot.com/profile/history.json?username=(Track-o-botが生成したユーザー名)&token=(APIのページで生成されたトークン)
※URLの後ろに「?page=ページ番号」を指定すると、更に前の履歴を取得できる。
取得できるデータのサンプル:
- 実際にはこのように整形されず、改行がないベタなJSONが返される。
- カードIDのデータソースとして使われている「Hearhstone API」は、ハースストーンのカードやセットの情報を取得することができるAPI。カードの画像や能力やフレーバーテキストなどの情報を得ることができたり、カード検索等の機能が自分で実装可能になるなど、便利なサービスを提供している。
track-o-botに自分の戦歴を登録する(POST)
track-o-botにAPI経由で戦歴を登録したい場合、以下のURLにPOSTメソッドでアクセスする。その際、BASIC認証用のヘッダを送る必要がある。
戦歴を登録するプログラムのサンプル:
- 対戦時にプレイしたカードがわかっている場合は、渡すデータに "card_history" を追加することで、履歴およびプレイしたカードから推測されるデッキタイプがTrack-o-botに記録されるものと思われる(未確認)。
- 登録に成功した場合、Track-o-botから「HTTP/1.1 201 Created」のリターンコードが返ってくるので、それでチェックを行う。
- 登録に成功した時には、以下の様なJSONが返ってくる。
失敗した場合、status(HTTPステータスコード)とerror(エラーメッセージ)が入ったJSONが返される。
謝辞
Track-o-botは、PCに常駐する戦歴管理ツールの中でも特に動作が軽量な素敵アプリですが、APIの形でデータを自由に提供しているところが何よりも素晴らしいと思います。
感謝します(アンドゥインっぽく)。
はすれこ!メタレポート 2017年8月
お久しぶりです。
ハースストーン手動対戦結果記録ツールこと「はすれこ!」に登録された対戦データに基いて作成した、2017年8月のメタレポートをお送りします。
ユーザー数とマッチ数
7月中に対戦結果を登録したユーザー数:108
7月中に登録された対戦結果数:10217
ヒーロー使用率
8/11に新拡張セット「凍てつく玉座の騎士団」が公開され、スタンダード環境に大きな変化がもたらされました。
8月末の段階では、《究極の侵蝕》《拡がりゆく虫害》といった強力な力を得たドルイドが環境を支配する環境になっています。特に翡翠ドルイドは恩恵が大きく、翡翠の偶像をデッキに大量に埋め込んでからの《究極の侵蝕》でドロー→翡翠ゴーレムを展開という動きが判りやすく強力です。
「はすれこ!」でも、8/11以降の利用率が約30%とダントツのトップ、そして日毎の統計では8月の後半は毎日30%を超えており、ここまで単一のヒーローが高い利用率を占めたのは、「はすれこ!」の運用を開始してから初めての出来事なのではないかと思われます。
また、「凍てつく玉座の騎士団」公開後のもう一つの特徴としては、プリーストの躍進が挙げられます。プリーストは従来ランク戦では10%程度の利用率だったのですが、「凍てつく玉座の騎士団」以降は明らかにプリーストが伸びています。
これは《縛鎖のラザ》+《影刈アンドゥイン》で恒常的にダメージを与えられるコンボを基軸にし、アグロにもコントロールにも対応でき、翡翠ドルイド相手にも十分以上に立ち回れるハイランダープリーストと言われるデッキタイプの台頭がその要因であると思われます。
そして前環境ではほとんど顧みられなかったウォーロックが、《屍山血河のグルダン》を得てデーモンハンドロックという新しいデッキタイプを得て復活の兆しを得たことも注目するべきでしょう。現在の環境は、ドルイドが支配する一方で、利用率が極端に少ない不人気なヒーローも存在しない環境であるとも言えるかも知れません(ハンター・ローグは厳しそうな感じですが)。
現環境はドルイドがあまりに多過ぎるため、近いうちに何らかの修正が入るのではとも噂されています。今後の環境の動きに注目です。
デッキタイプ(比率が2%以上のもの)
「はすれこ!」に登録された対戦相手のデッキタイプの情報を元にした、デッキタイプ毎の使用率の推測値です(登録されたデッキタイプの登場比率とヒーロー毎のマッチ数に基づいて推測したもの)。
今月は、「凍てつく玉座の騎士団」リリース以降のスタンダードのランク戦における対戦記録を対象にしています。
翡翠ドルイド | 16.5% |
---|---|
パイレーツウォリアー | 7.9% |
マーロックパラディン | 7.1% |
進化シャーマン | 6.3% |
トークンドルイド | 5.9% |
アグロドルイド | 5.5% |
ミッドレンジハンター | 5.3% |
ハンドロック | 4.7% |
ミラクルローグ | 4.5% |
ハイランダープリースト | 4.0% |
シークレットメイジ | 3.5% |
コントロールプリースト | 3.5% |
コントロールパラディン | 3.1% |
ドラゴンプリースト | 2.5% |
クエストメイジ | 2.2% |
※「トークンドルイド」と分類されたデッキにはいわゆる「トークンアグロドルイド」も含まれるため、「アグロドルイド」は実際にはもっと比率が多いものと思われます(Track-o-botは、アグロ型もミッドレンジ型も同じ "Token Druid" として分類するため)。
※同様にTrack-o-botによって「コントロールプリースト」と分類されたデッキは、実際には「ハイランダープリースト」(あるいは「ビッグプリースト」)である可能性が高いのではないかと思われます。
デッキタイプでは、「翡翠ドルイド」の比率が群を抜いて多いことが判ります。「翡翠ドルイド」は、7月に天敵であった「クエストローグ」が弱体化されてから数を増やしていましたが、8月に入ってからはその傾向が更に加速している感があります。
他のデッキタイプの多くは7月と比べて比率を落としていますが、上述した新興デッキタイプである「ハイランダープリースト」「ハンドロック」、そして優秀な1マナミニオン《有徳の守護者》や《躯の駆り手》+《ウィッカーフレイム》のコンボ要素などを得たパラディンの主力デッキ「マーロックパラディン」が伸びているのが判ります。
おわりに
来月以降も(時間があれば)メタレポートを公開していきたいと思っているので、今後ともよろしくお願いします。
はすれこ!メタレポート 2017年7月
お久しぶりです。
ハースストーン手動対戦結果記録ツールこと「はすれこ!」に登録された対戦データに基いて作成した、2017年7月のメタレポートをお送りします。
ユーザー数とマッチ数
7月中に対戦結果を登録したユーザー数:120
7月中に登録された対戦結果数:11712
ヒーロー使用率
7月は、上旬にパッチ8.4.0が適応されて「クエストローグ」が事実上弱体化されるという出来事がありました。その影響を受けて、「クエストローグ」が天敵だった「翡翠ドルイド」が大幅に増加、結果的にドルイドが使用率の20%を占めるという形になりました。特に月末のラダーにおいては25%を超えている日もあり、その人気ぶりが伺えます。
ただ、ローグはクエストローグ弱体化の影響で使用率が大きく減少しましたが、他のヒーローについてはハンターが1%程の減少が見られた他は大きな変化がなく、どれも使用率は先月と比べて安定しています。
「大魔境ウンゴロ」は多様なデッキタイプが存在できるバランスが良い環境との評価を(クエストローグ弱体化前から)よく聞きますが、ヒーロー使用率のバランスを見てもそれが裏付けられているものと思われます。
8/11に新拡張セット「凍てつく玉座の騎士団」が公開となりますが、そこでまた大きく環境が変化することは確実でしょう。噂されている通り「断末魔」「生命奪取」メカニズムによるコントロール寄りの環境となるのか、あるいはやはりアグロデッキが再び猛威を振るうことになるのか。まだセットの全容が公開されておらず先が読めないだけに、今から新環境が楽しみです。
デッキタイプ(比率が2%以上のもの)
「はすれこ!」に登録された対戦相手のデッキタイプの情報を元にした、デッキタイプ毎の使用率の推測値です(登録されたデッキタイプの登場比率とヒーロー毎のマッチ数に基づいて推測したもの)。
今月は、パッチ8.4.0適応以降のスタンダードのランク戦における対戦記録を対象にしています。
翡翠ドルイド | 11.5% |
---|---|
進化シャーマン | 10.5% |
パイレーツウォリアー | 8.9% |
アグロドルイド | 7.9% |
ミラクルローグ | 7.2% |
シークレットメイジ | 6.7% |
コントロールメイジ | 5.6% |
マーロックパラディン | 5.2% |
ドラゴンプリースト | 4.2% |
ミッドレンジハンター | 4.2% |
クエストウォリアー | 3.4% |
フリーズメイジ | 3.0% |
コントロールプリースト | 2.4% |
前述したように、「クエストローグ」が弱体化された事を受けて、「翡翠ドルイド」が先月から大きく比率を増やしました。「アグロドルイド」も先月同様に人気を保っており、結果的にドルイドの使用率の大幅な増加に繋がっています。
他のデッキタイプでは、「クエストローグ」の代わりに使われるようになった「ミラクルローグ」、そしてどのデッキ相手でも戦える「進化シャーマン」が比率を増やしています。
【実験企画】はすれこ!版Tierリスト
また、今月から実験的に、デッキタイプ毎に勝率を算出し、「はすれこ!」ユーザーにおけるTierリストを作ってみました。
Tier1 (勝率52%以上) | Tier2(勝率50%以上) | Tier3(勝率50%未満) |
---|---|---|
アグロドルイド マーロックパラディン ドラゴンプリースト |
コントロールメイジ 進化シャーマン クエストウォリアー パイレーツウォリアー |
翡翠ドルイド シークレットメイジ フリーズメイジ コントロールプリースト ミラクルローグ ミッドレンジハンター |
ドラゴンプリーストの勝率が思っていたよりも高かったのが意外でした。調査してみたところ、使用率が高いシャーマンやメイジに対して若干勝率が良く、それが影響しているのかも知れません(ただし翡翠ドルイドに対しては不利な模様)。
おわりに
来月以降も(時間があれば)メタレポートを公開していきたいと思っているので、今後ともよろしくお願いします。
はすれこ!メタレポート 2017年6月
お久しぶりです。
ハースストーン手動対戦結果記録ツールこと「はすれこ!」に登録された対戦データに基いて作成した、2017年6月のメタレポートをお送りします。
ユーザー数とマッチ数
6月中に対戦結果を登録したユーザー数:151
6月中に登録された対戦結果数:14463
ヒーロー使用率
ヒーローの比率を5月と比較すると、メイジ・ドルイド・シャーマンが増加しました。特にシャーマンは前回の8位(9.1%)から3位(14.8%)と大きく使用率を伸ばしているのが特徴です。
5月後半に話題になった「進化シャーマン」(トークンシャーマン)は苦手とするデッキが他のデッキと比較すると少ないため、多数のデッキタイプがラダーに跋扈する現在の環境において使いやすいデッキであることが、使用率の高さに繋がったのではないかと思われます。
ドルイドは、ローグや海賊ウォリアー・マーロックパラディンなどに強い「アグロドルイド」、コントロールメイジやクエストウォリアーに強い「翡翠ドルイド」がどちらも人気で、それが利用率の増加に繋がっています。そしてメイジはどんな相手でも柔軟な立ち回りが可能な「コントロールメイジ」(バーンメイジ)の人気が相変わらず目立ちます。
逆に利用率が減少しているのがハンターで、5月初旬は16%あった使用率が6月末には5%にまで低下しています。現在のハンターは、クエストローグやテックカードである2種類のカニを入れた特定デッキへのカウンターとしての側面が強いのですが、メタゲームが動くまでは今のハンターではデッキパワーが不足気味で厳しいということかも知れません。
7月はクエストローグの弱体化がなされることが既に予告されており、そこでメタがどう動くのか注目です。
デッキタイプ(比率が2%以上のもの)
「はすれこ!」に登録された対戦相手のデッキタイプの情報を元にした、デッキタイプ毎の使用率の推測値です(登録されたデッキタイプの登場比率とヒーロー毎のマッチ数に基づいて推測したもの)。
進化シャーマン | 8.54% |
---|---|
コントロールメイジ | 8.20% |
パイレーツウォリアー | 8.20% |
アグロドルイド | 8.14% |
クエストローグ | 7.61% |
翡翠ドルイド | 6.70% |
マーロックパラディン | 6.46% |
ミッドレンジハンター | 6.23% |
シークレットメイジ | 5.33% |
クエストウォリアー | 4.74% |
ミラクルローグ | 4.12% |
ドラゴンプリースト | 3.57% |
ミッドレンジシャーマン | 3.32% |
ミッドレンジパラディン | 3.12% |
フリーズメイジ | 2.51% |
コントロールプリースト | 2.03% |
今回から「トークンシャーマン」を「進化シャーマン」に、「トークンドルイド」を「アグロドルイド」に結果を統合しました。
「進化シャーマン」「コントロールメイジ」「パイレーツウォリアー」「アグロドルイド」がどれも利用率が8%を超えており、人気があることが判ります。
そしてキーカードである《地底の大洞窟》の弱体化が発表された「クエストローグ」もそれに次ぐ人気で、実際に弱体化が施される7月上旬までは相変わらず猛威を振るうことが予想されます。
先月に8%を超えていた「ミッドレンジハンター」「マーロックパラディン」は、今月になってから若干利用率が落ちています。
おわりに
来月以降も(時間があれば)メタレポートを公開していきたいと思っているので、今後ともよろしくお願いします。
はすれこ!メタレポート 2017年5月
お久しぶりです。
ハースストーン手動対戦結果記録ツールこと「はすれこ!」に登録された対戦データに基いて作成した、2017年5月のメタレポートをお送りします。
ユーザー数とマッチ数
5月中に対戦結果を登録したユーザー数:165
5月中に登録された対戦結果数:16467
先月に比べてユーザー数、対戦結果数共に増加しました。
ありがとうございます!
ヒーロー利用率
4月はウォリアー・ローグ・ハンターの3ヒーローが頭ひとつ使用率が高かったのですが、5月はこの3ヒーローの使用率が低下した代わりにメイジ・パラディン・ドルイドが増加し、結果としてかなり各ヒーローの利用率が拮抗して来ている印象を受けます(ウォーロック除く)。
ウンゴロリリース後に猛威を振るった「クエストローグ」に対抗できる「海賊ウォリアー」や「アグロドルイド」、「マーロックパラディン」が増加したことで「クエストローグ」が減少、それを受けて今度はそれらのデッキに対して引けを取らない「発見メイジ」や「シークレットメイジ」が人気を博して来たというのが、5月の大雑把なメタゲームの流れであったと思われます。
また、5月後半以降の傾向としてはシャーマンの使用率が上昇していることも注目点でしょう。これは、この頃から話題になったドッペル+進化コンボによる奇襲攻撃が可能な「ドッペル進化シャーマン」の影響が大きいのではと思われます。
デッキタイプ(比率が2%以上のもの)
「はすれこ!」に登録された対戦相手のデッキタイプの情報を元にした、デッキタイプ毎の使用率の推測値です(登録されたデッキタイプの登場比率とヒーロー毎のマッチ数に基づいて推測したもの)。
※「ミラクルプリースト」などの一部のデッキタイプは、5月の統計に含まれていません。ご了承ください。
ミッドレンジハンター | 9.71% |
---|---|
パイレーツウォリアー | 8.99% |
マーロックパラディン | 8.28% |
クエストローグ | 7.86% |
コントロールメイジ | 6.91% |
クエストウォリアー | 5.55% |
翡翠ドルイド | 5.03% |
シークレットメイジ | 4.62% |
ミラクルローグ | 4.34% |
トークンドルイド | 4.02% |
アグロドルイド | 3.81% |
ドラゴンプリースト | 3.38% |
ミッドレンジパラディン | 3.35% |
ミッドレンジシャーマン | 2.56% |
フリーズメイジ | 2.44% |
コントロールプリースト | 2.04% |
進化シャーマン | 2.02% |
4月と比較して有意に増えたのが「マーロックパラディン」「コントロールメイジ(発見メイジ)」「翡翠ドルイド」のデッキタイプ。
「クエストローグ」はローグの使用率そのものは低下していますが、ローグの中では「クエストローグ」の採用率が高くなっているため、比率としては上昇しています。
「使用比率が2%以上」に含まれるデッキの種類は4月よりも確実に増えており、現在の環境は多様なデッキがラダーに存在できていることが伺えます。「ウンゴロ」のリリースがもたらした新しいスタンダート環境は、多様性という意味では成功しているように思えます(ウォーロック除く)。現環境下でのウォーロックの巻き返しはあるのでしょうか。
なお「トークンドルイド」「アグロドルイド」は、実質的に同じデッキタイプを指しているものと思われます。
「はすれこ!」のデッキタイプの見直しも、随時進めていきたいと思います。デッキタイプの提案があったら教えていただけるとありがたいです。
おわりに
来月以降も(時間があれば)メタレポートを公開していきたいと思っているので、今後ともよろしくお願いします。
はすれこ!メタレポート 2017年4月
お久しぶりです。
ハースストーン手動対戦結果記録ツールこと「はすれこ!」に登録された対戦データに基いて作成した、2017年4月のメタレポートをお送りします。
ユーザー数とマッチ数
4月中に対戦結果を登録したユーザー数:100
4月中に登録された対戦結果数:10245
ヒーロー利用率
円グラフが一ヶ月単位での集計、折れ線グラフが1日単位での集計です。
4/7にリリースされた「大魔境ウンゴロ」、およびローテーションによる「ブラックロックマウンテン」「グランドトーナメント」「探検同盟」のスタンダード落ちによって環境が激変した結果、使用されるデッキタイプやヒーローも大きく変化する結果となりました。
変わらないものもありましたが(具体的には海賊ウォリアー)。
現在の環境で最も強力と言えるデッキタイプである「海賊ウォリアー」「クエスト(挑発)ウォリアー」を擁するウォリアーが今月も利用率でトップとなり、これも強力なデッキである「クエストローグ」を得たローグ、そしてこれらのデッキと対等に戦えるパワーを持つことが明らかになったハンターが、先月と比べて大幅な利用率の上昇を見せました。
特に前期までは全くの不人気だったハンターの復権は、フォーマットのローテーションが如何に環境を変化させるかということを象徴していると思います。
前期ではハンターと同じく不遇の時代を過ごしていたパラディンも、現環境ではアグロ・ミッドレンジで強力なデッキを組めるようになり、利用率を伸ばしています。特に月末にかけては日別で利用率のトップを取ることもあり、今後更に伸びていく勢いを感じさせます。
その一方でスタンダードローテーション以降で利用率が顕著に減ったのがウォーロック。「レノ・ジャクソン」のスタンダード落ちで「レノロック」が成立しなくなった一方、クエストカードを核にしたデッキが環境を変える程のパワーを持てていないことが原因として考えられます。
デッキタイプ(比率が2%以上のもの)
「はすれこ!」に登録された対戦相手のデッキタイプの情報を元にした、デッキタイプ毎の使用率の推測値です(登録されたデッキタイプの登場比率とヒーロー毎のマッチ数に基づいて推測したもの)。
※環境初期のため、デッキタイプの統計が上手く行っていない可能性があります。ご了承ください。
ミッドレンジハンター | 13.7% |
---|---|
パイレーツウォリアー | 10.8% |
ミラクルローグ | 8.6% |
クエストウォリアー | 7.9% |
クエストローグ | 6.9% |
マーロックパラディン | 6.1% |
フリーズメイジ | 4.6% |
翡翠ドルイド | 4.6% |
ドラゴンプリースト | 4.4% |
ズーロック | 3.4% |
トークンドルイド | 2.7% |
ミッドレンジシャーマン | 2.7% |
テンポメイジ | 2.4% |
ミッドレンジパラディン | 2.2% |
デッキタイプ別では「ミッドレンジハンター」が使用率が一番高いという結果が出ました。現在の環境ではハンターのデッキはほぼミッドレンジハンターであることが原因であると考えられます。また、「パイレーツウォリアー」も、先月ほどではないものの、未だに高い使用率は健在です。
ウンゴロ導入以後の新しいデッキタイプでは、「クエストウォリアー」「クエストローグ」「マーロックパラディン」が伸びています。「トークンドルイド」は、ミニオンを横に並べてバフで強化するタイプのアグロデッキで、これも今後は伸びていくことが予想されます。
おわりに
来月以降も(時間があれば)メタレポートを公開していきたいと思っているので、今後ともよろしくお願いします。
はすれこ!メタレポート 2017年3月
お久しぶりです。
明日から「大魔境ウンゴロ」がリリースされるタイミングで恐縮ですが、ハースストーン手動対戦結果記録ツールこと「はすれこ!」に登録された対戦データに基いて作成した、2017年3月のメタレポートをお送りします。
ユーザー数とマッチ数
3月中に対戦結果を登録したユーザー数:87
3月中に登録された対戦結果数:9219
ヒーロー利用率
円グラフが一ヶ月単位での集計、折れ線グラフが1日単位での集計です。
先月末の「精霊の爪」「ちんけなバッカニーア」の弱体化の影響を受けたシャーマンの使用率が大きく減少し、「ちんけなバッカニーア」を失ってもデッキの勢いが衰えなかった海賊アグロを擁するウォリアー、アグロデッキの減少によって台頭したコントロールデッキに強い翡翠ドルイド、「レノ・ジャクソン」のライフ回復と豊富な除去とて「カザカス」で多大なアドバンテージを取れるレノロックを擁するウォーロックの3つのヒーローが勢力を伸ばしました。中でもウォリアーはほぼすべての期間で利用率が20%を超えており、安定した人気を保っていたと言えます。
ただ、数は減ったとは言えシャーマンも利用率では上位をキープしており、特に月末のラダーでは「黄昏の鎚」を採用したアグロシャーマンが急増してウォリアーを追い越す現象も見られました。
デッキタイプ(比率が2%以上のもの)
「はすれこ!」に登録された対戦相手のデッキタイプの情報を元にした、デッキタイプ毎の使用率の推測値です(登録されたデッキタイプの登場比率とヒーロー毎のマッチ数に基づいて推測したもの)。
パイレーツウォリアー | 17.7% |
---|---|
翡翠ドルイド | 13.8% |
ドラゴンプリースト | 9.2% |
レノロック | 8.4% |
ミラクルローグ | 7.2% |
翡翠シャーマン | 7.0% |
アグロシャーマン | 4.9% |
ズーロック | 4.6% |
レノメイジ | 3.6% |
ドラゴンウォリアー | 2.9% |
テンポメイジ | 2.2% |
翡翠ローグ | 2.1% |
ミッドレンジシャーマン | 2.0% |
「パイレーツウォリアー」の使用率が飛び抜けているのが特徴ですが、「翡翠ドルイド」も先月と比べると大きく伸びています。逆に「アグロシャーマン」は大きく減少しました。
また、先月までは2%未満だった「ズーロック」の使用率が大きく上昇しているのが面白いところです。先月の弱体化修正でズーロックが戦える環境になったことが伺えます。
おわりに
来月以降も(時間があれば)メタレポートを公開していきたいと思っているので、今後ともよろしくお願いします。