はすれこ!メタレポート 2017年8月
お久しぶりです。
ハースストーン手動対戦結果記録ツールこと「はすれこ!」に登録された対戦データに基いて作成した、2017年8月のメタレポートをお送りします。
ユーザー数とマッチ数
7月中に対戦結果を登録したユーザー数:108
7月中に登録された対戦結果数:10217
ヒーロー使用率
8/11に新拡張セット「凍てつく玉座の騎士団」が公開され、スタンダード環境に大きな変化がもたらされました。
8月末の段階では、《究極の侵蝕》《拡がりゆく虫害》といった強力な力を得たドルイドが環境を支配する環境になっています。特に翡翠ドルイドは恩恵が大きく、翡翠の偶像をデッキに大量に埋め込んでからの《究極の侵蝕》でドロー→翡翠ゴーレムを展開という動きが判りやすく強力です。
「はすれこ!」でも、8/11以降の利用率が約30%とダントツのトップ、そして日毎の統計では8月の後半は毎日30%を超えており、ここまで単一のヒーローが高い利用率を占めたのは、「はすれこ!」の運用を開始してから初めての出来事なのではないかと思われます。
また、「凍てつく玉座の騎士団」公開後のもう一つの特徴としては、プリーストの躍進が挙げられます。プリーストは従来ランク戦では10%程度の利用率だったのですが、「凍てつく玉座の騎士団」以降は明らかにプリーストが伸びています。
これは《縛鎖のラザ》+《影刈アンドゥイン》で恒常的にダメージを与えられるコンボを基軸にし、アグロにもコントロールにも対応でき、翡翠ドルイド相手にも十分以上に立ち回れるハイランダープリーストと言われるデッキタイプの台頭がその要因であると思われます。
そして前環境ではほとんど顧みられなかったウォーロックが、《屍山血河のグルダン》を得てデーモンハンドロックという新しいデッキタイプを得て復活の兆しを得たことも注目するべきでしょう。現在の環境は、ドルイドが支配する一方で、利用率が極端に少ない不人気なヒーローも存在しない環境であるとも言えるかも知れません(ハンター・ローグは厳しそうな感じですが)。
現環境はドルイドがあまりに多過ぎるため、近いうちに何らかの修正が入るのではとも噂されています。今後の環境の動きに注目です。
デッキタイプ(比率が2%以上のもの)
「はすれこ!」に登録された対戦相手のデッキタイプの情報を元にした、デッキタイプ毎の使用率の推測値です(登録されたデッキタイプの登場比率とヒーロー毎のマッチ数に基づいて推測したもの)。
今月は、「凍てつく玉座の騎士団」リリース以降のスタンダードのランク戦における対戦記録を対象にしています。
翡翠ドルイド | 16.5% |
---|---|
パイレーツウォリアー | 7.9% |
マーロックパラディン | 7.1% |
進化シャーマン | 6.3% |
トークンドルイド | 5.9% |
アグロドルイド | 5.5% |
ミッドレンジハンター | 5.3% |
ハンドロック | 4.7% |
ミラクルローグ | 4.5% |
ハイランダープリースト | 4.0% |
シークレットメイジ | 3.5% |
コントロールプリースト | 3.5% |
コントロールパラディン | 3.1% |
ドラゴンプリースト | 2.5% |
クエストメイジ | 2.2% |
※「トークンドルイド」と分類されたデッキにはいわゆる「トークンアグロドルイド」も含まれるため、「アグロドルイド」は実際にはもっと比率が多いものと思われます(Track-o-botは、アグロ型もミッドレンジ型も同じ "Token Druid" として分類するため)。
※同様にTrack-o-botによって「コントロールプリースト」と分類されたデッキは、実際には「ハイランダープリースト」(あるいは「ビッグプリースト」)である可能性が高いのではないかと思われます。
デッキタイプでは、「翡翠ドルイド」の比率が群を抜いて多いことが判ります。「翡翠ドルイド」は、7月に天敵であった「クエストローグ」が弱体化されてから数を増やしていましたが、8月に入ってからはその傾向が更に加速している感があります。
他のデッキタイプの多くは7月と比べて比率を落としていますが、上述した新興デッキタイプである「ハイランダープリースト」「ハンドロック」、そして優秀な1マナミニオン《有徳の守護者》や《躯の駆り手》+《ウィッカーフレイム》のコンボ要素などを得たパラディンの主力デッキ「マーロックパラディン」が伸びているのが判ります。
おわりに
来月以降も(時間があれば)メタレポートを公開していきたいと思っているので、今後ともよろしくお願いします。